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2018年3月 9日 (金)

トシだからとは、もう言わない

大学時代の先輩で、同業他社の記者を長年つとめておられたMさんから、久しぶりにメールをいただいた。女性記者がまだ数少なかった当時は、会社の垣根を超えた交流もあり、いろいろ目をかけていただいた。彼女がつとめていた公職の後任に推薦してもらったことも何度かあり、奈良県の婦人問題懇話会の委員になったことが、その後の奈良県との長いご縁になった経緯もあり、彼女には感謝している。

メールは、彼女が現在つとめている地球環境問題にかかわる団体の役を、私に頼みたいという依頼だった。辞めたいと言ったら、だれか後任を推薦してほしいと言われたらしく、「たってのお願い」という。でも、私ももうトシだしと、ためらう気持ちが強かったのだが、改めて考えてみると、彼女はもう80代の後半のはずだ。トシを理由に断るわけにもいかない。おまけに、彼女が私に声をかけてきたのは、その仕事が年に1回程度で負担が少なく、しかも、謝礼等が少ないなど条件が悪いため、他に頼める人がいないのだという。そこまで言われては断るわけにもいくまい。しかも、そんな年齢まで、社会に役立つ仕事をと、頑張って続けておられたMさんのガッツに、改めて頭が下がる思いがした。

人生100年時代といわれ、後期高齢者でも、まだ先は長い。自分にできること、誰かの役に立つことなら、喜んで引き受ける前向きの姿勢を、先輩から学ばせてもらった。「知の巨人」と呼ばれる外山滋比古さんが、著書『老いの生理学』の中で、もの忘れについて、「忘却は自然の摂理である。過去を振り返るより、前向きにこれからのことを考える。そうすると自然に古いことは忘れる、余計なことは消えてなくなるという意味のことを書いておられた。もの忘れもそう前向きに考えればいいと教えられた、トシだからというセリフは禁句に使用。少なくともMさんの年齢までは、もう少し頑張っってみようと思った。

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